AWS:AWS Directory Service - 初めてのMicrosoft AD/オンプレとの比較(個人的な見解)
#検証中の為、常に追記していきます。
目的
Microsoft ADの検証およびサービス理解の為、利用時に気付いたことを雑記していく。
オンプレとの比較 (個人的に気付いた点)
オンプレ作成時の「新しいフォレストを追加する」で常に作成される。
オンプレ作成時の[既存のドメインコントローラーを追加する]、[新しいフォレストを既存のフォレストに追加する]という概念が無い様に思える。オンプレ作成時の「読み取り専用ドメインコントローラー(RODC)」に関するオプションがMicrosoft ADセットアップ時には無い。
オンプレ作成時はDNSサーバーの構成についてオプションとなっているが、Microsoft ADの場合、DNSサーバーが常に一緒に構成される。
フォレスト、ドメインの機能レベルは"Windows Server 2012 R2"で構成される。
※ドメインセットアップ時に機能レベルの指定は出来ない模様。
必ずマルチAZ構成のDC構築となり、2台共GCサーバーとして構成される。
マネージドサービスの為、作成される2台のDCサーバーについてデータベース、ログファイル、SYSVOLフォルダのパスについては指定不可。
Built-in AdministratorアカウントはAWS側で管理の為、利用不可。
※Administratorアカウントのパスワードのリセットを試しましたがやっぱり弾かれました。
基本的にドメインのAdministarator権限は利用者側で保持出来ない模様。
※簡易的に確認しただけですが、Domain Adminsのグループにユーザーを加えられなくなっている。
DNSについて前方参照ゾーン、逆引き参照ゾーンの両方が構成される。
※オンプレの場合、逆引き参照ゾーンは個別で構成する必要がある。DNSのゾーンについて以下の様に構成される。
※初期で構成されるゾーンについては同一設定である。
自動的に (おそらく)NetBIOS名のOU*1、配下に「Computers」、「Users」のOUが作成される。
下記画面の「test」OUおよび配下OU以外ではオブジェクトの作成は出来ない。 (コンテナ内も作成不可)
ドメイン参加したコンピューターはオンプレでは「Computers」コンテナにオブジェクトが追加されるが、Microsoft ADでは自動的に「test」OU以下の「Computers」OUに作成される。
コスト
料金詳細
Microsoft AD (東京/時間料金):0.445 USD (2016/9/4時点)運用期間 料金(東京) 1日 10.68 USD 30日 320.4 USD 365日 3898.2 USD 個人的見解
非常に魅力のあるサービスだと考える。
Microsoft ADについて年間約40万円の料金と想定し、5年間で約200万円となる。
AWS Directory ServiceのMicrosoft ADは構成として作成時にDCサーバー2台をそれぞれ別々のAZに配置する。
オンプレで同構成を構築、運用するとなるとサーバー、ソフトウェアライセンス、UPS、ラックレンタル費用、電気代、バックアップ運用管理等に掛かる人件費等を諸々考慮するとまず、5年間で200万円では収まらない。
マネージドサービスといった点でも非常にメリットあるサービスであると考える。
*1:今回の場合は「test」OU