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グループポリシーのログオンスクリプトで設定したネットワークドライブ接続が正常に接続されない

問題

Windows Server 2008 R2 SP1のドメインコントローラーをWindows Server 2012 R2へ移行後、Windows 7のクライアントPC用にグループポリシーオブジェクトで設定していたログオンスクリプトのネットワークドライブ接続が正常に接続されなくなった時に対処した内容を記載する。
※接続出来ている人もいるが、接続出来ていない人もいるという様な中途半端な状況が起きました。

原因

Windowsの高速ログオン最適化が機能したことでグループポリシーが完全に適用される前にユーザーがログオンしていた為に該当の問題が発生したと考えられる。

参考URL

Windowsの高速ログオン最適化機能の説明

ヒント: ログオン時にグループ ポリシーが適用される方法を制御する

対処内容

以下のグループポリシー設定を"有効"に変更し、現象が改善した。

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項目
設定箇所 グループポリシー\コンピュータの構成\管理用テンプレート\システム\ログオン
設定項目 コンピューターの起動およびログオンで常にネットワークを待つ
設定値 未構成【既定】
有効
無効

その他関連する対処方法

上記対処内容でも改善が見られない場合、以下の対処についても有効だと考えられる。
※今回の場合、上記対処内容で改善が見られた為、下記対処については行っていいない。

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項目
設定箇所 グループポリシー\コンピュータの構成\管理用テンプレート\システム\スクリプト
設定項目 ログオン スクリプトを同期的に実行する
設定値 未構成【既定】
有効
無効

利用環境

Windows Server 2012 R2
Windows 7 Pro SP1
フォレスト機能レベル:Windows Server 2003
ドメイン機能レベル:Windows Server 2003