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Windows 10:入力に関する情報送信についてグループポリシーにて制御する

目的

Windows 10の入力に関するMicrosoftへの情報送信についてプライバシー設定をグループポリシーにて制御する。
※本設定は事前にWindows 10 Version 1511のAdministrative Templatesを導入する必要があります。導入されていない環境の場合、グループポリシー設定上に設定項目が表示されません。

変更箇所 (ドメイン/ローカル一般ユーザー)

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Administrative Templates

Download Administrative Templates (.admx) for Windows 10 - 日本語 from Official Microsoft Download Center

グループポリシー設定

グループポリシーの以下設定を変更する。
※本ポリシー設定ではMicrosoftに報告される診断と使用量データの量が決まる。

設定画面

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設定項目

項目
設定箇所 グループポリシー\コンピュータの構成\管理用テンプレート
\Windowsコンポーネント\データの収集とプレビュービルド
設定項目 利用統計情報の許可
設定値 ・未構成【既定】
・有効
 →0-セキュリティ(Enterpriseのみ)
 →1-基本
 →2-拡張
 →3-フル
・無効


設定値説明

設定値 説明
0-セキュリティ(Enterpriseのみ) 最小限のデータがMicrosoftに送信される。悪意のあるソフトウェアの削除ツール(MSRT)およびWindows Defenderのデータ(有効になっている場合)と、利用統計情報クライアントの設定が含まれる。適用可能なのはEnterprise、EDU、IoT、サーバーデバイスのみとなる。
1-基本 診断と使用量に関して少量のデータのみがMicrosoftに送信される。
2-拡張 診断と使用量データに関する拡張情報がMicrosoftに送信される。
3-フル 「2-拡張」と同じデータに加え、追加の診断データ(問題の原因となった可能性のあるファイルやコンテンツを含む)がMicrosoftに送信される。Windows 10の利用統計設定は、Windows OSと一部のファーストパーティアプリにのみ適用される。この設定は、Windows 10で実行されているサードパーティアプリには適用されない。


「利用統計情報の許可」を"有効"/"1-基本"設定後 (ドメイン/ローカル一般ユーザー)

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利用環境

Windows 10 Pro 64bit (バージョン:1511)
DCサーバー:Windows Server 2012 R2
フォレスト機能レベル:Windows Server 2008 R2
ドメイン機能レベル:Windows Server 2008 R2
Windows 10 Version 1511 Administrative Templates導入済み環境