Windows Server 2008 R2 SP1 ドメインコントローラのGUI操作での強制降格
目的
FSMOの役割を保持していないWindows Server 2008 R2 SP1のドメインコントローラサーバーをGUI操作で強制的に降格させる。
※テスト環境構築時にテストで作業を実施した為、折角なので備忘の為に記事を投稿する。
※本番環境では通常のDC降格処理を実施する事をお薦めする。
環境
強制降格するDCサーバー
ホスト名:TESTSV11.test-dom.local
OS:Windows Server 2008 R2 SP1FSMO役割保持サーバー
ホスト名:TESTSV12.test-dom.local
OS:Windows Server 2012 R2
DC強制降格
強制降格するDCサーバーにて作業を実施
[ファイル名を指定して実行]にて"dcpromo /forceremoval"を入力し、[OK]を選択
以下のメッセージに[はい]を選択
以下のメッセージに[はい]を選択
[次へ]を選択
[次へ]を選択
[OK]を選択
新しいLocal Administratorのパスワードを入力し、[次へ]を選択
[次へ]を選択
[完了時に再起動する]にチェックを入れ、サーバー再起動されると強制降格処理が完了となる
Metadata Cleanup
FSMO役割保持サーバーにて作業を実施
[Active Directoryユーザーとコンピューター]を開き、<強制降格したDCサーバー>を右クリックし、[削除]を選択
以下メッセージに[はい]を選択
[完全にオフラインで、削除ウィザードを使用して削除できないこのドメインコントローラーを削除する]にチェックを入れ、[削除]を選択
以下メッセージに[はい]を選択
[Active Directoryサイトとサービス]を開き、<強制降格したDCサーバー>を右クリックし、[削除]を選択
以下メッセージに[はい]を選択
各DCサーバーのNTDS Settings配下に作成されている<強制降格したDCサーバー>との接続オブジェクトを右クリックし、[削除]を選択
※全てのDCサーバー配下のNTDS Settingsを確認し、<強制降格したDCサーバー>との接続オブジェクトが存在する場合は、項番7~8の手順を繰り返し、削除を実施する
以下メッセージに[はい]を選択
DNS ネームサーバーエントリ、レコード削除
[DNS]を開き、前方参照ゾーン、逆引き参照ゾーン配下の各ゾーンを右クリックし、[プロパティ]を選択
※全てのゾーン情報を確認し、<強制降格したDCサーバー>のネームサーバーエントリが存在する場合、項番1~3の手順を繰り返し、削除を実施する
[ネームサーバー]タブを開き、<強制降格したDCサーバー>を選択した状態で[削除]をクリック
<強制降格したDCサーバー>が削除された事を確認し、[適用]を選択
- <強制降格したDCサーバー>のAレコード、SRVレコードの登録があちこちに残ったままとなっている為、一つ一つ階層を確認し、対象レコードを選択した状態で右クリックし、[削除]を選択する
※全ての階層を確認し、<強制降格したDCサーバー>のAレコード、SRVレコードが存在する場合、項番4~5の手順を繰り返し、削除を実施する
- 以下メッセージに[はい]を選択
参考サイト
利用環境
Windows Server 2012 R2
Windows Server 2008 R2 SP1
フォレスト機能レベル:Windows 2003
ドメイン機能レベル:Windows 2003